<労働契約における労働法の役割>労働者の権利を強化して真に平等の労使関係を目指す!

シロクマックス
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労働基準法、労働契約法を中心とした労働法は立場の弱い労働者を守るための法律です。

労働契約は本来、労使対等ですが、これを貫き通すと生産手段を持たない労働者側は使用者に頭が上がらなくなってしまいます。

例えば労働者側の都合ならともかく、使用者側の都合で突然会社を辞めてくれといわれると困ってしまいます。

そこで、労働者側の権利を強化して、真に平等の労使関係を目指すため労働基準法は成立しました。

また、前出の解雇につきましても、従来、判例で確立されていた解雇権濫用法理を明文化して労働契約法に盛り込まれました。

これによりますと、例え就業規則に定められていたとしても、客観的に合理的な理由と社会通念上相当と見なされなければ、その解雇は解雇権の濫用として無効となります。

このように、労使の平等を目指し、立場的に弱い労働者を保護するために労働法が制定されたといえます。

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